ペットにもココナッツオイルが良いのか

ペットへの効果は?

人間と同じように寿命が延びている犬や猫。
飼っているペットには、変なものを食べさせたくないと言って、私たちと同じように毎日ご飯を作ってあげている人もいるそう。
昔は、カリカリと呼ばれるフードや、缶詰に入ったフードが主流でしたが、ペットの食事も変わってきています。
元気で長生きして欲しいから、健康でいて欲しいから。そんな願いからでしょう。

今回は、ココナッツオイルがペットにどんな効果をもたらしてくれるのかをご紹介いたします!

犬にはどんな効果があるのか

ココナッツオイルは食べても塗っても良い「万能オイル」です。
薬を塗っても、すぐ舐めてしまう・・・。
ココナッツオイルなら口に入っても問題ないので、そのような心配もありません。

ちなみに・・・
犬の平均寿命:14,19歳
推計飼育頭数:892万頭
中でも、超小型件と小型犬の寿命が長い傾向にあります。(平成29年度)

ココナッツオイルを肌に塗るメリットとは?でご紹介したように、ココナッツオイルは犬にとってもメリットがたくさんです。
※エキストラバージンココナッツオイルを使いましょう。

①ダニ対策に
犬は私たち人間よりもはるかに強い免疫力を持っていますが、ボレリア菌という細菌による感染症でダニに寄生・吸血され、ライム病に感染することがあります。
特に、毛の長い犬種は気を付けなければなりません。
そんな時に使えるのがココナッツオイル。

ココナッツオイルに含まれるラウリン酸は、ダニが非常に嫌いな臭いであるため、ダニをよせつけません。

ココナッツオイルを両手に馴染ませ、ブラッシングしてあげましょう。

②ノミ対策に
ノミ目に分類される「ノミ」は、日本では約80種類。
痒がっていたり、虫に刺されたような跡があったら、ノミの仕業かもしれません。

ダニ同様、ノミもラウリン酸の臭いが嫌いなので、塗れば自然と逃げていきます。
もし雌のノミが産卵していても、ラウリン酸の効果で卵ごと殺すことが出来ます。

ココナッツオイルを両手に馴染ませ、毛をココナッツオイルでコーティングしてあげましょう。
マッサージをしてあげると更に効果的です。

③寄生虫対策に
毎日ココナッツオイルを与えるだけで、腸内に生息している寄生虫の拡大を防ぎ、腸内環境を整えます。
また、必須アミノ酸の含有量が高いので、重要なたんぱく質源にもなります。

あげる目安は・・・
5kg以下:1日に小さじ1杯
5~15kg: 1日に小さじ1.5杯
15~25kg: 1日に小さじ2杯
25kg以上:1日に大さじ1杯
です。

④毛並みをツヤツヤに
ココナッツオイルは、毛の成長を促してくれます。
また、毛をコーティングしてくれるので、キューティクルのダメージを抑えることができ、毛並みをツヤツヤにしてくれます。

⑤日焼け対策、日焼けのアフターケアに
人間と同様、犬も日焼けをするので、紫外線対策は必要です。
毛に覆われているとは言え、肌も紫外線のダメージを受けますし、特に鼻先には毛に覆われていないので注意が必要です。
私たち人間も海水浴などへ行くと、鼻のてっぺんが赤く日焼けすることがあります。
ココナッツオイルには天然の紫外線カット効果があるので、鼻先も守ってあげましょう。
また、アスファルトの照り返しにより、お腹と肉球も焼けてしまうことがあります。
抗炎症作用もあるので、アフターケアとしても使うことができます。

⑥口臭予防に
オイルプリングでもご紹介しましたが、歯周病・歯肉炎・歯石の予防、殺菌効果に優れているので、虫歯などの予防にもなります。
口の臭いの原因は、乾燥・内臓疾患・歯周病など様々な原因が考えられますが、まずはいつも使っている歯ブラシにココナッツオイルを少量含ませて磨いてあげて、様子を見てみるのもいいかもしれません。

猫にはどんな効果があるのか

せっかく薬を塗っても舐めてしまうから、エリザベスカラーをしているけれど可哀相・・・。
猫は起きている時間の約50%を毛づくろいに費やしていると言われています。
また、痒みや痛みを感じた時に、その患部を舐めて治そうとする習性があるので、舐めるのは当たり前のことです。
その点、ココナッツオイルなら口に入っても問題ないので、そのような心配もありません。

ちなみに・・・
猫の平均寿命:15,33歳
平成29年度 推計飼育頭数:952万6千頭
中でも、家の外に出ない猫の方が平均寿命は長く、外に出る猫の平均寿命が短い傾向にあります。(平成29年度)

ココナッツオイルを肌に塗るメリットとは?でご紹介したように、ココナッツオイルは猫にとってもメリットがたくさんです。
※エキストラバージンココナッツオイルを使いましょう。

①蚊よけに
猫は犬と違ってリードを付けてお散歩をすることは少なく、自ら好きな場所へ行きます。
そのため、蚊に刺されることもあります。
刺された場所が腫れるというよりは、アレルギー反応により特定の場所に痒みが見られることがあります。
特に症状の出る部位は、鼻や耳部分。

グアムやモルディブなどの南国では虫よけとしてココナッツオイルが使われているそうですが、蚊もダニ同様、ココナッツオイルのラウリン酸の香りが嫌いなんだとか。
一般的に売られている虫除けに比べ、ココナッツオイルは有害物質を含まないので、猫にも安心して使えます。

②細菌感染症の予防に
マダニにより媒介される「エーリキア」、赤血球内に寄生する「アナプラズマ」、動物や細胞内で増殖する細菌「リケッチア」、赤血球に寄生しながら増殖する寄生虫「バベシア」、猫などの多くの動物が保菌している「コクシエラ」などの細菌性病原体は、ダニや排泄物などを介して、人間や他の動物に感染する可能性があります。

ココナッツオイルに含まれるラウリン酸は、ダニが非常に嫌いな臭いであるため、ダニをよせつけませんし、ココナッツオイルに抗菌性や抗ウイルス性があるので、これらの感染予防にも繋がります。
手に数滴たらしなじませ、週に数回マッサージすると効果的です。

③腸内環境を整える
腸内に住んでいる寄生虫の拡大を防ぎ、腸内環境を整えてくれます。
また、消化や吸収をサポート、重要なたんぱく質源でもあるので、食欲がない時や体調が悪い時などに、ごはんに少し混ぜて与えてみて下さい。
便秘の解消にもなります。

あげる目安は・・・
1週間に1日程度:ティースプーン半分~小さじ一杯
です。

あげる際の注意点とは

質の良いものを与える
ココナッツオイルを与える際は、「エキストラバージンココナッツオイル」をあげましょう。
精製されていたり、加熱されているものだと、オイル自体の優れた成分の効果を期待できません。

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過剰摂取に気を付ける
ココナッツオイルとは言え、油なのでカロリーはあります。
与えすぎると、肥満になることもありますし、猫は脂肪肝症を引き起こすことがあります。
あげる量はしっかり決めましょう。

アレルギーに気を付ける
最初にあげる量はごく少量で、まずは様子を見て下さい。
何も起こらなければ問題ないと思われますが、心配な方は獣医さんに相談してみて下さい。
また、ココナッツオイルの脂質で、軟便や下痢の症状が見られることもあります。
このような症状が見られた場合は、一旦やめて様子を見ましょう。

ココナッツオイルを犬や猫に与えることに関しては、獣医さんにも賛否両論があります。
心配な方は、かかりつけの獣医さんに相談して、判断してください。

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